SHM_OVERVIEW

Section: Linux Programmer's Manual (7)
Updated: 2020-08-13
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shm_overview - POSIX 共有メモリーの概要  

説明

POSIX 共有メモリー API を使用すると、メモリーのある領域を共有して、 プロセス間で情報をやり取りすることができる。

この API では以下のインターフェースが採用されている。

shm_open(3)
新しいオブジェクトを生成しオープンする、もしくは 既存のオブジェクトをオープンする。これは open(2) と同じである。下記にある他のインターフェースで使用する ファイルディスクリプターを返す。
ftruncate(2)
共有メモリーオブジェクトの大きさを設定する。
mmap(2)
呼び出したプロセスの仮想アドレス空間に共有メモリーオブジェクトを マップする。
munmap(2)
呼び出したプロセスの仮想アドレス空間から 共有メモリーオブジェクトをアンマップする。
shm_unlink(3)
共有メモリーオブジェクト名を削除する。
close(2)
shm_open(3) で割り当てられたファイルディスクリプターが不要になった際に、 そのファイルディスクリプターをクローズする。
fstat(2)
その共有メモリーオブジェクトについての情報が入った stat 構造体を取得する。 このシステムコールが返す情報には、オブジェクトのサイズ (st_size)、 許可属性 (st_mode)、 所有者 (st_uid)、 グループ (st_gid) がある。
fchown(2)
共有メモリーオブジェクトの所有権を変更する。
fchmod(2)
共有メモリーオブジェクトの許可属性を変更する。
 

Versions

POSIX 共有メモリーは Linux 2.4 と glibc 2.2 以降でサポートされている。  

持続性

POSIX 共有メモリーオブジェクトはカーネル内で保持される。 共有メモリーオブジェクトは、システムがシャットダウンされるか、 全てのプロセスがそのオブジェクトをアンマップし、 shm_unlink(3) で削除されるまで、存在し続ける。  

リンク

POSIX 共有メモリー API を使用したプログラムは cc -lrt でコンパイルし、リアルタイムライブラリ librt とリンクしなければならない。  

ファイルシステム経由での共有メモリーオブジェクトへのアクセス

Linux では、共有メモリーオブジェクトは通常 /dev/shm 以下にマウントされる仮想ファイルシステム (tmpfs(5)) 内に作成される。 カーネル 2.6.19 以降の Linux では、 仮想ファイルシステム内のオブジェクトの許可属性の制御に、 アクセス制御リスト (ACL; access control lists) を使うことができる。  

注意

通常は、共有メモリーオブジェクトにアクセスするプロセスは、 POSIX セマフォなどを使ってプロセス間で同期をとらなければならない。

System V 共有メモリー (shmget(2), shmop(2) など) は古い共有メモリー API である。 POSIX 共有メモリーは、より簡単で、うまく設計されたインターフェースを提供している。 一方で、POSIX 共有メモリーは System V 共有メモリーと比べると 利用できるシステムが少ない (特に、古いシステムでは少ない)。  

関連項目

fchmod(2), fchown(2), fstat(2), ftruncate(2), mmap(2), mprotect(2), munmap(2), shmget(2), shmop(2), shm_open(3), shm_unlink(3), sem_overview(7)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

関連キーワード

共有   メモリー   仮想   インターフェース   unlink   許可   属性   overview   オープン   アドレス   空間   アンマップ   カーネル   通常   ファイルシステム   制御   System   概要   領域   採用   既存   下記   マップ   クローズ   構造体

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関連するコマンド・関数

sem_overview.7   kcmp.2   shmget.2   sem_init.3   ldd.1   pldd.1
 

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ファイルシステム経由での共有メモリーオブジェクトへのアクセス
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