SCALB

Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2020-06-09
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名前

scalb, scalbf, scalbl - 浮動小数点数に整数である基数の累乗を掛ける (廃止予定)  

書式

#include <math.h>

double scalb(double x, double exp);
float scalbf(float x, float exp);
long double scalbl(long double x, long double exp);

-lm でリンクする。

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

scalb():

_XOPEN_SOURCE >= 500
    || /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
    || /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

scalbf(), scalbl():
_XOPEN_SOURCE >= 600
    || /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
    || /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
 

説明

これらの関数は最初の引数 x に FLT_RADIX の exp 乗を掛ける (FLT_RADIX はおそらく 2 である)。つまり、以下の式の値を返す。
    x * FLT_RADIX ** exp

FLT_RADIX の定義は <float.h> をインクルードすることで得られる。  

返り値

成功すると、これらの関数は x * FLT_RADIX ** exp を返す。

x か exp が NaN の場合、NaN が返される。

x が正の無限大 (負の無限大) で exp が負の無限大でない場合、正の無限大 (負の無限大) が返される。

x が +0 (-0) で exp が正の無限大でない場合、+0 (-0) が返される。

x がゼロで exp が正の無限大の場合、領域エラー (domain error) が発生し、 NaN が返される。

x が無限大で exp が負の無限大の場合、領域エラー (domain error) が発生し、 NaN が返される。

結果がオーバーフローする場合、 範囲エラー (range error) が発生し、 各関数はそれぞれ HUGE_VAL, HUGE_VALF, HUGE_VALL を返す。符号は x と同じになる。

結果がアンダーフローする場合、範囲エラーが発生し、 各関数は 0 を返す。符号は x と同じになる。  

エラー

これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。

以下のエラーが発生する可能性がある。

領域エラー (domain error): x が 0 で exp が正の無限大、または x が正の無限大で exp が負の無限大
errno に EDOM が設定される。 不正 (invalid) 浮動小数点例外 (FE_INVALID) が上がる。
範囲エラー (range error)、オーバーフローの場合
errno に ERANGE が設定される。 オーバーフロー浮動小数点例外 (FE_OVERFLOW) が上がる。
範囲エラー (range error)、アンダーフローの場合
errno に ERANGE が設定される。 アンダーフロー浮動小数点例外 (FE_UNDERFLOW) が上がる。
 

属性

この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース 属性 値
scalb(), scalbf(), scalbl() Thread safety MT-Safe
 

準拠

scalb() は POSIX.1-2001 で規定されているが、廃止予定とされている。 POSIX.1-2008 では scalb() の仕様は削除されており、代わりに scalbln(3), scalblnf(3), scalblnl(3) の使用が推奨されている。 scalb() 関数は 4.3BSD に由来する。

scalbf() と scalbl() は標準化されていない。 それにも関わらず、 scalbf() はいくつかの他のシステムに存在する。  

バグ

バージョン 2.20 より前の glibc では、これらの関数は、領域エラーや範囲エラーが発生した場合に errno を設定しなかった。  

関連項目

ldexp(3), scalbln(3)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

関連キーワード

無限大   double   範囲   浮動   領域   float   domain   オーバーフロー   range   アンダー   フロー   小数点   scalb   scalbf   scalbl   廃止   予定   long   Since   versions   符号   小数   点数   整数   基数

Linux マニュアル 一覧

関連するコマンド・関数

scalbf.3   scalbl.3   fma.3   fmaf.3   fmal.3   ldexp.3
 

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